構造用接着剤・耐衝撃性接着剤

SikaPower®は、電着塗装オーブンの温度で硬化する1成分形エポキシベースの接着剤です。製品シリーズには、耐衝撃性接着剤、構造接着剤、電着塗装接着剤などがあります。すべてのSikaPower®製品にはガラスビーズを含むものと含まないものがあります。ガラスビーズは、2枚の金属板間に必要な接着厚みを確保して最適化するために重要です。

熱硬化中に油面の油を吸収するため、油のついた被着体(標準的な防錆処理、深絞り加工油、約3g/m2)の接着が可能です。これにより、被着体への接着性を高めます。SikaPower®で接着することができる車体工程の被着体には、あらゆる種類の鋼板、アルミ、炭素繊維複合材料などがあります。これらの被着体は異種材の組み合わせでも接着できます。

用途

車体工程用接着剤では、構造用接着剤、耐衝撃性接着剤、ヘミング用接着剤、異種材用接着剤など、被着体間の線膨張係数差に対応して多様な用途に用いることができる接着剤が揃っています。アルミや炭素繊維複合材料と従来の高強度鋼の接着など、同一材料または異種材料の接合に、常温塗布・加熱塗布タイプのSikaPower®を用いることが可能です。

Innovation Star賞を受賞:Sikapower®Smartflowテクノロジー

Automotive Engineering Expo Innovation Star Logo for SikaPower adhesive

2019年にドイツのニュルンベルクで開催されたAEE Automotive Engineering Expoにおいて、SikaPower®SmartFlowテクノロジーはInnovation Starアワードの2位を獲得しました。


SikaPower®SmartFlowは、従来の接着剤では対応できない車両設計に適用できる、革新的な接着剤です。SikaPower®SmartFlowを継ぎ目の隙間に噴射すると、あらかじめ決められた隙間にのみ拡散し、隣接部分には広がりません。

5,000,000,000
Sikapower®を使用することで50億ヶ所の溶接が、毎年不要となっています

SikaPower® - 板金補修用接着剤

OE - 補修工程用高品質接着

構造の軽量化、異種材料の使用増加、安全規格の向上が、車両設計における重要な要素となっていることから、製造工程の見直しが余儀なくされています。

例えば、車体工程での接合は、単純な機械的接合から、よりハイブリッドな接合(機械的固定具を使った結合など)へと進化してきました。その結果、当社の汎用性の高い1成分形接着剤 SikaPower®が、新車製造における最適なソリューションとなりました。

生産工場における生産・硬化工程や制御条件、専用機器(カタプラズマオーブンなど)を修理工場に移すことはできないため、修理工場において同じ品質を達成することは困難です。

当社のエンジニアは、2成分形エポキシ系接着剤と1成分形接着剤SikaPower®の両方に関する豊富な専門知識を活かし、修理用途に特化した新世代の2成分形エポキシ系接着剤を開発しました。OEMから承認を受けたこれらの接着剤を使用することで、安全性、品質、ライフサイクル性能に関するOEM基準を満たして車両を修理できます。また、従来の接合工程に関連する手順を減らすこともできます。例えば、スポット溶接またはリベット結合において使用することで、マーキングを減らすことができ、内装や燃料系統を分解しなくても良くなります。