構造用高強度接着剤
HSB(High Strength Bonding) は、複雑な射出成形キャリア(SikaStructure®)と構造用接着剤(SikaPower®)を組み合わせた新しい技術で、高度に設計された補強材を車体の対象部分に接着する技術です。この新世代の構造補強材・接着剤製品は、幅広い被着材で優れた接着性能を発揮できるので、新たな構造設計の可能性を広げます。
用途
SikaPower®は バルク (Bulk) で供給されます。SikaStructure®carrier と組み合わせて使用します。SikaPower®adhesive を SikaStructure®carrier の表面に塗布することで、キャリアと板金の間に強い接着力が発現します。構造補強材は、産業ロボットまたは人の手で自動車のキャビティに挿入できます。
特長
Sikaでは、求められる性能や仕様に応じた、高強度接着剤のSikaPower®を幅広く提供しています。
- 最大30MPaの引張り強度
- さまざまな粘度(常温塗布または加熱塗布)により塗布が容易
- Sikastructure®carrier や一般的な金属被着体に対する優れた接着性
- 優れた耐ウォッシュアウト性
- 優れた機械特性
- 優れた塗布・作業性
- 長いシェルフライフ
メリット
- 高機能な構造用接着剤と構造補強材の組み合わせ
- 衝突テストで最高の性能を発揮
- 設計の自由度の向上 - あらゆる3次元形状に使用可能
- 複数材料を用いた設計が可能
- 軽量化
- コスト削減
- 腐食防止
SikaPower での補修
高い耐衝撃性を持つ2成分形接着剤
SikaPower®-477 Rは、エポキシ/アミンをベースとする2成分形構造用接着剤です。亀裂の発生や拡大を低減し耐衝撃性を向上させる新世代の改質剤を使用しています。これにより、鋼やアルミの車体部品の耐衝撃性を高め、高品質な構造を達成できます。
SikaPower®-477 Rは、鋼、アルミ、炭素繊維強化プラスチックなどのさまざまな被着体で優れた接着力を発揮します。また、高い機械特性により、構造的一体性を損なうことなく、車両を元の状態に復元できます。
製品は常温で硬化しますが、塗布後に加熱することで硬化時間を短縮できます。オープンタイムが長い(約60分)ため、溶接やリベット加工などの追加加工作業が可能です。腐食耐性も良好です。
補修用途
SikaPower®-477 Rは、一般的な1成分形塗布ガンを使用して室温で簡単に塗布できます。接着面に「清掃-研磨-清掃」の3段階プロセスで下地処理を行います。SikaPower®-477 Rは各接着面に塗布します。常温でも硬化しますが、赤外線、ブランケット、その他加熱工程を経ることで素早く硬化します。
特長
- 優れた耐衝撃性
- 高いヤング率
- 鋼、アルミ、炭素繊維強化プラスチックなどさまざまな被着体に接着可能
- 高いガラス転移点
メリット
- 補修用2成分形構造用接着剤
- 優れた剛性
- 耐腐食性、耐疲労性
- 施工が容易 - ダイナミックミキサーを通して u-TAH「2 in 1」カートリッジで塗布が可能