手軽に補強
SikaReinforcer®は熱反応性を持つ発泡体です。当社のSikaStructure® carrier と組み合わせて使用することで、車体構造を強化します。電着塗装工程後の加熱により SikaReinforcer® foam が、車体の金属板と強力に接着します。
SikaReinforcer® を使用することで、同等性能を持つ鋼板と比較した場合、NVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)、局所的な剛性、衝突性能を向上させると同時に、車体全体の軽量化にも貢献します。
用途
SikaReinforcer®は、車体構造の剛性や耐衝撃性の改善に使用する部品です。構造補強材は、組立工程において産業用ロボットまたは人の手で自動車のキャビティ(空洞部分)に挿入します。
特長
Sikaでは、OEMでの各用途に対応した、以下のような幅広い特性を持つエポキシ系製品を提供しています。
- 発泡倍率:80%~250%
- 熱硬化温度:140℃~220℃
- 圧縮弾性率:380~1100MPa
メリット
- 発泡特性による低密度
- 発泡樹脂による組立構造におけるキャビティの充填
- キャビティ内においてキャリアと金属の間に、耐久性ある強力な接着を発現
- 油面及び電着塗装後の鋼、アルミ、プラスチック部材への優れた接着性
SikaReinforcer による補修
即硬化型構造用接着剤
SikaReinforcer®-900 Rは、補強材に塗布するか、車体のキャビティ (小さい隙間に最適)に直接塗布することができる2成分形の高強度エポキシ系構造用接着剤です。簡易かつ効率的なこの接着剤により、負荷伝達を最適化し、車両構造の一体性が向上します。この接着剤は常温で硬化し、48時間後に完全硬化します。Bピラーのような広い接着面にも使用できます。SikaReinforcer®-900 Rは、アルミ、リン酸塩処理した金属や電気めっきした金属、PA6、PA66に接着できます。
補修用途
熱反応型発泡性の SikaReinforcer® epoxy を補修や交換する際は、SikaReinforcer®-900 R adhesive を使用します。SikaStructure® parts(Aピラー、Bピラー、ルーフレール)に直接塗布することで、部材が車両本体と接着します。
補修特長
- 高い機械強度 – 車体構造の一体性を向上
- 室温硬化 – 48時間で完全硬化
- アルミ、リン酸塩処理した金属やメッキされた金属、PA6、PA66など、さまざまな被着体に接着
補修に関するメリット
- 柔軟性 – SikaStructure®inserts に塗布することも、キャビティに直接塗布することもできる
- あらゆるOEM要求を達成 - 対候性、接着性、腐食耐性
- 施工が容易 - ダイナミックミキサーを通して u-TAH「2 in 1」カートリッジで塗布が可能