効果的な制振
低周波数域の騒音の除去・低減を求めるユーザーが増えています。また、使用する材料のコストと重量の削減効果も、ユーザーにとって付加価値となります。軽量さが重視される中、現代のスチール製車体パネルはますます薄くなっており、中にはアルミを使用するケースもあります。しかし、このような軽量構造では通常、剛性の低下、車体構造の振動増加、車内騒音の増加といったデメリットが発生します。SikaDamp®を使用することで、軽量化を達成しつつも、パネルを効果的に制振することができます。
自動車における構造伝導の騒音と振動の低減:開発および実用化のための包括的な設計ガイドライン
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自動車における構造由来の騒音と振動の低減について詳しく説明しています。この E-BOOK では、車両設計における実用的なアプリケーションのための設計ガイドラインを記載しています。自動車開発で発生する問題や、BIW工程での重要な制振・吸音ソリューションについて解説しています。
内容:
- 制振・吸音の基礎
- 車両における構造伝導の騒音
- 構造伝導の騒音の低減
- 性能の定量化
- 制振設計
制振材
SikaDamp®シリーズとは、エラストマー、ビチューメン、ブチルを原料とし、拘束層とともに使用できる、制振のための多様な製品群です。
業界をリードする制振性能を提供しながら、クラス最高のコスト・重量パフォーマンスを実現しているSikaDamp®は、車両組立時のどの段階でも使用することができ、プレス位置にも取り付けることができます。磁気接着、自己接着、溶融接着、シール式接着などのさまざまな接着方法、かつ、さまざまな形状に対応できます。レーザー振動計を用いて車体パネル全体を分析することにより、部品の配置と形状の最適化が行えます。これにより、制振効果を最大限に高めつつ、コストパフォーマンスを高められます。
非拘束型制振材
平面、曲面、凹凸面に使用でき、縦向きにも横向きにも貼り付けられる、非常に汎用性の高い製品です。車体工程全体で使用できます。
拘束型制振材
クラス最高の制振・吸音性を持ち、ドアやパネルに使用されます。ハイブリッドモデルでは、制振材と拘束材の効果を1つの製品に併せ持っています。
超軽量制振材
優れた制振性能を持ちながら最大80%の軽量化を達成する、拘束層の追加が可能な制振材です。
制振・拘束ハイブリッド製品
SikaDamp®Hybridは、ドアパネルなどの部品の剛性を高めるだけでなく、構造由来の騒音も低減できる、先進的な製品です。SikaDamp®の高い制振性と、SikaReinforcer®のパネル補強性の両方を兼ね備えています。
Autopad 産業ロボット貼り付け
SikaDamp®Autopadは、制振材を自動的に貼り付けるための効率的な製造システムです。
用途
車体工程から組立工程における、さまざまな厚さのパネルに使用できます。
- ドア、ボンネット、ルーフ
- フロアパン
- タイヤ周り
- トランク、クオーターパネル
メリット
- 構造由来の振動に対する高い制振性能
- 車両全体の軽量化に貢献
- 車体パネルの剛性の向上
- 自動貼り付けが可能
- クラス最高のコストパフォーマンス
音響テストセンター
Sikaの音響テストセンターでは、エンジニアとアプリケーションエキスパートが仮想・物理的テストを実施しており、結果を分析して、各用途に最適な重量対性能比のソリューションを提案しています。
SikaDamp® AutoPad
適切な場所に適切な材料をクラス最短の工程時間で自動貼付け