車体の軽量化
ユーザーや政府の規制により燃料効率の向上を求められており、車両重量の削減は新車開発の重要な課題です。エンジニアは、軽量化を達成するために、アルミニウム、マグネシウム、炭素繊維複合材料など、新規材料を使用しています。より軽量で薄い板金を使用した場合は、車両組立て工程で課題が生じ、耐久性、車両動力学、衝突性能に望ましくない影響をもたらします。
異種材接着の専門技術
異種材の異なる膨張係数差を考慮し設計された構造接着剤(SikaPower®、SikaPower MBX®、Sikaflex®UHM)により、従来の高強度スチールを使用したアルミニウムと炭素繊維複合材料の軽量材料の異種材接着が可能になります。業界をリードする用途例では次のものがあります。
- ジャガー・ランドローバー:オールアルミニウム
- レンジローバー・スポーツメルセデス Sクラス:アルミニウム・鋼材
- BMW i-シリーズ
車体補強の専門技術
開発段階の初期から関わることで、補強ソリューションの設計と実施によりエンジニアが軽量化を実現します。
- SikaReinforcer®は、補強鋼材の代わりに用いられ、性能を低下させることなく軽量化を実現します
- Dachversteifung und Dämmung (DVD)は、ルーフ補強および断熱用の材料です。Sikaflex®と組合わせて使用することで、パネルの剛性を損なうことなく板金の軽量化を実現します
- 材料が薄くなるにつれ、車体の振動低減が必要になります。拘束層付の SikaDamp®は、高い重量対性能比を有し、世界中の自動車メーカによって広く使用されています