新車の開発では、車の音響設計が、特性、快適性、価値を決定する上で重要になっています。

Sikaの音響テストセンターでは、エンジニアとアプリケーションエキスパートが仮想・物理的テストを実施しており、結果を分析して、各用途に最適な重量対性能比のソリューションを提案しています。

音響テストセンターは、空気・構造伝達音に対する包括的な評価ができます。さらに、全車両のノイズと振動も評価することができます。

構造伝達音では、レーザードップラー振動計(LDV)調査を行うことで、制振性を最適化することができます。音響効果、最適重量、音響性能を損なうことなく、またコストを妥協することなく、軽量化を実現します。

Sika engineer applying SikaDamp AutoPad vibration product via an Automatic robot

装置と能力

OLF(損失係数の光学的測定)

社内で開発したOLF測定技術により、広い温度範囲と高分解能周波数の範囲で、単層・複層材料の制振特性を正確に測定することができます。
OLFは、周波数と温度に応じて、制振範囲の正確な損失係数の決定を可能にします。オバースト法など、以前に使用されていた制振特性の決定方法では、離散周波数でしか減衰値が得られなかった為、要求性能に対し減衰材を正確に一致させることができませんでした。

走査型レーザー振動計

走査型レーザー振動計は、複雑なノイズや振動の問題を迅速かつ非接触方法で分析します。これにより、コンポーネントまたは車体全体の振動を視覚化し、複雑な相互関係を表現することができます。その結果、Sikaでは重量やコストを犠牲にすることなく、正確で効果的な制振ソリューションを設計することができます。

全輪ローラー

可変式全輪ローラー・シャシーダイナモメーターにより、騒音のない現場条件と道路に類似した状況の両方で、車両を走行させることができ、安定した条件下で音響を評価することができます。

付属テスト設備
  • 剛性テストベンチ
  • 音響心理学試験室
  • インピーダンス管
  • 高解像度サーモグラフィ
  • 音響テストトラック